私が求めている発達障害支援はこういうの。

おはようございます。

三連休明けで全然やる気が起きません。

ほりこです。

 

仕事やら何やらでバタバタしてたら

気づけば1週間すぎてましたね。

全然更新してませんでした...

 

ココ最近、

発達障害バーが

発達障害界隈で話題になっていますけれども、

本日は発達障害バーをきっかけにいろいろ物申していきたいと思います。

(最初に申し上げておきますが、

決して発達障害バーを否定するわけではなく、

あくまで私個人の感じたことを書き綴るので、

その点はご了承ください。)

 

まず、発達障害バーとは何ぞや?と。

文字通り、発達障害を持つ方が営業されるバーです。発達障害を持つ人の避難所(?)的な場所で、そこに行くと発達障害当事者の仲間がいて本音や愚痴がいろいろ飛び交っているそうです。

関西なら金輝さん、関東ならThe BRATsさん

などが有名ですね。

定期的にイベントなども開催されているようで

同じく発達障害を持つアイドル的な人とお話できる会とか、発達障害の人作ったハンドメイドの販売イベントとかもあるようです。

 

はい、今日はこれに

辛口にツッコませていただきます。

 

まず、言いたいことは

発達障害を商売道具にするならもっとポジティブに使え!!!」です。

 

発達障害バーがネガティブなサービスだとは思ってないし、対面で同じ障害を持つ仲間と話せるのは素敵だと思います。当事者にしかわからない悩みで盛り上がり、そこでお酒を飲むのも楽しそうです。

 

ですが、

そのバーを出ればあなたは障害を抱えながら

健常者と働き、お金を稼がなければいけません。

そこで過ごす2時間、仲間たちと

「今週も頑張ったね」

「健常者にこんな風に言われてつらかったね」

とお互い労い合い、

傷を舐め合うのはいいのですが、

それは発達障害として生きていく上での

「困り感」を和らげてくれるものではないです。

サービスとしてはアリだと思いますが、

もしこれを「発達障害者支援」だと言うなら

私は「ふざけんな」と思ってしまいます。

 

追い詰められて苦しくて、

味方がいない、どこにも居場所がない人が

過ごすにはピッタリの場所だと思いますが、

発達障害バーはあなたを雇い、

生活できるだけの給料を支払ってはくれません。

就職先・転職先を斡旋してはくれません。

当事者の生の情報は得られますが、

彼らは就活エージェントや

ハロワの職員ではないので、

職務経歴書の書き方や求人情報の見方など

アドバイスも「素人」のアドバイスにすぎないのです。

 

発達障害バーは一時的にはあなたを満たしてくれますし、仲間もできます。でもそれだけです。仲間を求めている人には最適な場所ですが、あなたの生活を楽にしたり、支援はしてくれません。

 

そして、最大の落とし穴は、

発達障害バーにいて居心地がいいのは

「周りがみんな障害に理解があるから」

ということです。

 

発達障害バーには、

発達障害の当事者か、

障害に理解のある健常者が集まります。

おそらく、障害に理解のない健常者は

発達障害バーの存在すら知らないでしょう。

そりゃ居心地いいに決まってます。

障害を理解してくれる人しかいないんだから。

 

でも、あなたの職場や家庭内はどうですか?

家族や友達は発達障害のことを理解してくれる人ばかりではないはずです。

そういう人たちと関わり合いながら生活していかなきゃいけないから発達障害者には適切な支援が必要だし、生活のひとつひとつに工夫がいります。

 

「それこそ自分でどうにかしろよ」

というツッコミが聞こえてきそうですが、

世に出回っている健常者の仕事術や収納術は、

発達障害者には参考にならないものも多いですし、発達障害者向けのノウハウも「それができたら苦労してない」と言いたくようなズレたものが多いように思います。

それに、独自で工夫を図っても

そのやり方が効果的かどうかはやるまでわからず、非常に効率が悪いと思います。

 

世の中に発達障害の人はごまんといるのに、

発達障害者が健常者とともに共存するための

ノウハウは見つけづらく、

(言い方は悪いですが)発達障害者が仲間内で

傷を舐め合うコミュニティは発達障害バーに限らず、たくさんある。

 

私はこれ

「健常者と共存するのではなく、障害者にとって居心地のいい逃避先をつくっていったから、こういう現状なんだろうな」

と思っています。

 

発達障害バーはあくまで頑張っている障害者が羽休めをする場所です。

その休憩場所を苦しい現実からの逃避先にしてはいけないと思います。

もし現実逃避の逃げ場所になってしまったら、

マスター共々、共倒れです。

 

もっとポジティブに

ADHD向けのバッグinバッグ」とか

ASD向けのTodoノート」とか

「聴覚過敏向けのイヤホン」とか

当事者を助けるツール開発をやるとか、

社会で生きていくためのノウハウ本とか

そういうサービスが増えていけば

困り感が少しずつ減っていく気がしますし、

私はそういうプロダクトを売る発達障害者が

もっと増えていけばいいと思っています。

 

障害を抱えながら生きていくのはしんどいけど

現場から目を背け続けて、つらいことから逃げ続けるのは間違ってると思います。

休むことは必要だと思うし、それを否定したりはしませんが、何でもかんでも障害のせいにしたり、健常者のせいにしたりするのは間違ってます。

 

「障害があるからできないだろう」と

諦めるのはあなたの責任だし、

「しんどいけど健常者の仲間と頑張ろう」と

挑戦するのもあなたの責任です。

障害とか毒親とか貧困とか、

すべてがすべてあなたの責任ではないにしろ、

過去の自分の決断と行動の結果が今の自分を作っているのは確かです。

 

逃げるのではなく前向きに、

少しでも楽に生きる方法を考えませんか?

 

今日はこの辺で失礼します。