ADHDを受け入れてからのお話。

人間生きてたら、

たいていのことはどうにかできます。

やろうという意思と、行動さえ起こせれば。

 

ですが、どうにもならないこともあります。

私の場合、それがADHDでした。

 

ここでADHDについて説明します。

簡単に言うと

・脳のどこかが上手く機能してない

・ホルモン分泌のコントロールができない

という障害です。

今のところ、直接的な原因はおらず、

根本的な部分を治療することもできないので

発達障害」というカテゴリに分類されています。

 

まぁ、とりあえず現時点では治りません。

 

発達障害を抱えている方、その親御さん、

支援団体で働いてるよって方には

わかりきった話だと思いますが、

ADHDの私の困り事を紹介していきます。

私は社会人なので、

仕事での困り事を中心にご紹介します。

 

1、とにかく計画&管理ができない!

ADHDの方なら

「それな!」となってくれてると思います。

仕事で1番困るのは間違いなくこれです。

 

実は、学生時代は今ほど管理に困らずに

過ごしていました。

学生のうちは管理しなきゃいけないことなんて

バイトのシフトと課題の締切とか、

テストの日程とか履修登録とか

言うてもそんなもんです。

 

でもこれが仕事になったらさぁ大変!

私は今イベント屋をしているのですが、

まずは仕事の段取りができなきゃいけません。

予定を組むなんてADHDには無理難題です。

その上「〇〇の在庫確認して不足分〇〇発注して!なるはやでよろしく!」みたいな指示が次から次へとやってきます。

優先順位つけてその通りにやるだけでも

めちゃくちゃ頑張らないといけないのに、

問い合わせに始まり、

→納品日に間に合うよう発注

(もちろんスケジュール管理も自分でやる)

→「なるはや」という抽象語

まぁ、パニックですよね!(笑)

もちろん仕事はこれだけじゃないので

他の仕事との兼ね合いも見て

諸々管理していかなきゃいけません。

ADHDじゃない人は

きっと難なくこれができるんでしょうが

ADHDには至難の業なのです。

 

2、疲れやすい&遅刻常習犯

これは社会人・学生問わず困ることですよね。

ADHDのひとつの特徴に

「注意力散漫」というものがあります。

それが原因なのか、外部からの刺激を受け取りやすく非常に疲れやすいと言われています。

よく聞くのは「感覚過敏」。

触覚、視覚、聴覚などが過敏で

日常生活を送るだけでも

かなりのストレスを感じてしまいいます。

私の場合は聴覚過敏が多いですかね。

 

例えば通勤電車の中での困り事として

・電車のガタンゴトン音が無理

・話し声がうるさい

・イヤホンの音漏れが無理

・満員電車の人と人が密着するのが無理

・発着音や駅員さんのアナウンスの声が無理

というのがあります。

 

その結果、

会社に着いた頃にはすでにクタクタな状態。

そこから仕事をスタートさせています。

もちろん、仕事が始まれば

1の問題に直面するわけですから

仕事が終わって帰宅する頃にはぐったりです。

当然7時間寝たくらいでは回復しません。

だから起き上がれないんです。

目が覚めても起き上がって準備するだけの

気力と体力がないのは日常茶飯事。

そんな中、毎朝身支度してます。

そして、注意力散漫なため、

身支度に集中できません。

今やらなくていいことに手をつけ

それから離れられなくなり、

やるべき事を後回しにしてしまい、

大幅に遅刻してしまいます。

これは楽しみにしていた予定でも

仕事の身支度でも同じです。

 

3、いつ休みでいいのかわからない

これは社会人になってから直前した壁です。

おそらく私が他人の目を気にしすぎなんですが

「仕事ができない人間が休んでいいのか?

休んだら仕事が終わらないんじゃないか?」

という強迫観念に駆られ、休めません。

周りのペースについていくのに必死。

そして自分の仕事ぶりが周りにも影響するので

常に気を抜くことができないのです。

 

また、私の場合はイベント屋なので、

日常の些細な出来事さえ仕事のヒントに

なりますから、オフの時間が全然ありません。

おかげでストレスや疲れは溜まる一方です。

 

きっと、ADHDが治るものであれば、

ここまで苦労はしなかったと思いますし、

日本よりも多様性のある国に生まれていたら、

ADHDを抱えていても、

もう少し快適に過ごせたかもしれません。

 

でも、私はADHDであり、

今のところ、それは治るものではなく、

日本に生まれ、日本で働いています。

毎日できない自分にうんざりする日々ですが、

私がADHDであるということ、

ADHDは(今のところ)治らないことは

変えようがありません。

社会も、発達障害者には優しくありません。

それでも生活のためには働かなきゃいけない事実も変わりません。

 

残念ながら、今のところは

私自身が頑張るしかないんです。

今はその頑張り方を模索しています。

 

できないのはたしかにADHDが原因ですが、

ADHDを理由にできないことを放置してたら

本当に何もできなくなってしまいます。

私はそれが怖いんです。

 

ADHDは私の一部であり、土台です。

土台は変えられなくても、そこに建てるものは

頭を使えば、私自身でどうにでもできます。

 

私はまだ20代です。

困難に挫折している場合じゃないんです。

まだ柱が建ち始めただけで、壁も屋根もないし

建てたい家をつくるためには、

やるべきことが山ほどあります。

 

今は地道でつらいことの連続ですが、

目標のためには耐えるしかないので、

ひとまず、壁が建つまで耐えます(笑)

 

長々と失礼しました。

今日はこの辺で失礼します。